若狭のお魚図鑑 | 真鯛 | お魚好きの清佐(SEIZA)
腐っても鯛
すぐれたものは多少悪い状態になっても、本来の価値を失わないというたとえ。
味は?★★★★★ 星5つ
最高に旨い!※ただし、時期を外すと……
日本人なら誰でも一度は食べたことのある真鯛
真鯛は、日本の象徴の魚と言っても過言ではないのではないでしょうか。
おめでたい事があると、鯛を食べますね。
おめでたい。
綺麗な赤色で、美しいフォルム。
頭の盛り上がりから尾びれまでの流線形の完璧です!
味も天下一品!最高に旨いデス。
でも、中には、鯛が嫌いというかともちょくちょく聞きます。
おかしいな、あんなに美味しい鯛を食べたら間違いなく旨い!って言葉出てくるはずなのにな。
そこで、鯛の旬の話をしたいと思います。
旬はいつかな?
真鯛は、海水温で産卵時期の判断をしているようです。大体水温が14度前後になると産卵します。
寒い寒い日本の海で栄養を蓄えじっとして、春を迎えだんだん水温が上昇し始めると12℃で動きが活発になってきます。その後、14℃ぐらいで産卵します。このタイミングは、九州から北上していき青森となります。九州で2月頃から、四国で4月、本州付近で5月、東北北部で6月くらいになっています。肝心の旬はというと、冬11月から2月の真鯛が一番うまいと思います。春の桜鯛も有名ですが、これは、色がきれいでお腹も膨らんで美味しそうに見えますが、断然冬の真鯛の方が旨いです!春春で、魅力的なタイの卵や白子なども味わう事も出来るのでそれそれで、旬と言えば旬ですね。
という事で、あまり美味しくない鯛を食べて経験のある方は、初夏の鯛を食べた方かなと思います。
産卵後の鯛は、やっぱり身も痩せて上手くないですね。
桜鯛と呼ばれる頃の鯛は、綺麗なピンク色をしています。
とても綺麗で、見た目も良いのでテレビや雑誌では映えが良くて人気ですが、味は1年の中で下の上といったところです。
また、白身魚の真鯛は、鮮度がいいからと言って旨いとは限らないですが、鮮度のポイントはまず、アイシャドー。
綺麗な色♥をしています。
これは、良い鯛の目安です。
養殖と天然
美味しくない鯛のことで言うと天然か養殖といったところもあると思います。
天然は、本当にくせがなく、甘味と旨み、匂いも何もかもが旨い。
養殖は、やはり匂いが残ります。
脂がのって、鯛独特の甘みも強くて美味しいですが、どうしても避けられない養殖臭がします。
個人的な意見ですが、熟成させて脂をなじませると余計に際立つ気がします。
骨でだしを取る際も、脂がにおいます。
いまでは、いろいろ改良されて、天然に近づけるようにエサの臭いのしないもののなど開発されていますが
まだまだ、天然に及ばないのが鯛です。
鼻も、養殖はつながっていることが多いです。
天然は、2つ穴があります。
たま~に、養殖の鯛でも2つあるのがいるときもあるので必ずしもとは言えませんが見分ける際のポイントですね。
↑これは養殖。鼻の穴が1つしかないですね。
あと、毎日魚を見ている僕だとフォルムでわかります。
養殖はやっぱりぬくぬく育った感じが出ています。
ぜひ、皆さん、冬の真鯛を食べてみてください。