若狭のお魚図鑑 | ウッカリカサゴ | お魚好きの清佐(SEIZA)
うっかりカサゴと間違えちゃう
カサゴじゃないカサゴ
味は?★★★★☆ 星4つ
ウッカリカサゴばかりで逆にカサゴに出会えない
こんにちは、魚をこよなく愛すし、食べる、見る、さわるで魚一筋のカメラ好きのSEIZAです。
今回紹介するのは、ウッカリカサゴです。
お恥ずかしい話ですが、入社してしばらくはカサゴと思っていました。
小浜では、アマダイを狙う延縄漁というのがあります。
そこで、よく一緒に獲れるのがこのウッカリカサゴ。
ずっとカサゴ、カサゴと呼んでいました。
確かにカサゴも獲れるのですが、ほとんどこのウッカリカサゴでした。
ウッカリさん
うっかり間違うからウッカリカサゴというのかなと思い調べてみました。
阿部宗明さんという魚の学者さんが、うっかり、論文を発表し忘れたため、ウッカリカサゴになったようです。
魚の名前を整理して、名前をつけていたところ、作業がおわる間際に、よく見るカサゴの中に違う種類のがいるのに気づいたそう。でも、間際だったのでつい、発表し忘れたようです。
間際に気づくなんてすごいし、逆に違いがわかりにくい魚なんだなと思います。
本当にわかりにくい。
そこで、素晴らしいサイトを発見!
わかりやすく解説がありました。
イラスト:友永 たろ(ともなが たろ)さん
見分け方
胸ビレ軟条は両端に細くて短いのがあるので、その間の長いものを根元付近で数えましょう。拡大して少しぐらい画像が荒くても、鰭膜(軟条と軟条の間の膜)は透明なので、まだら模様がある棒状の本数を数えればOKです。16+2で18ならカサゴ、17+2で19ならウッカリカサゴと判断して斑紋と比較してください。それより少なければもともと判別不能ですし、多いことはまずありません。-サイト:PADI 身近なおサカナの魚眼レポートより-
なるほどわかりやすいですね。
あとは、ウッカリカサゴ 上半分の斑紋は多く、はっきりして、褐色に縁取られるのに対して、カサゴの斑紋カサゴ 身体の上部分には斑紋がないか、あっても不明瞭なのでそこでも見分けることができます。
この2つがあれば見分けることできそうですね。
若狭で獲れるウッカリカサゴ
これはわかりにくいです。
そこでヒレを数えてみました。
ヒレの棘の数が19本でこの魚はウッカリカサゴということがわかりました。
ほんと、難しいな。
生態
いままで、カサゴはカサゴと一括りにされていましたが1999年学者さんが調べた結果
とあります。
でも、魚屋の中では、実は名前はカサゴでもしっかり見極めていました。
カサゴよりウッカリカサゴは味が落ちるので、安価。
その辺りは、シビアに目利きをしていました。
体長40センチを超える個体もいます。
カサゴは比較的浅いところにいますが、このウッカリカサゴは水深40m以上にもいます。
そのため、若狭ぐじを狙いにいいった延縄でも獲れるというわけですね。
カサゴの種類なので調理は、色々できます。
刺身、煮付け、唐揚げなどなど。
刺身よりも煮付け系がおすすめ。
アクアパッツァはよく作ります。
比較的安価な魚ので、買いやすのも嬉しいです。
ぜひ、小浜まで遊びに来た際には、のぞいてみてください。
若狭小浜でお魚が買える「お魚センター」さん
営業時間:7:00~売り切れ次第終了(12時くらい)
※営業は7時からしていますが、小浜のセリは7:30からなので出来れば8時くらいからがよいかな
定休日:日曜日と祝日の午後、水曜不定休(ほぼ休み)
交通アクセス:小浜浜ICより車で10分
JR小浜駅より徒歩15分
駐車場:100台
お問い合わせ先:小浜市水産食品協同組合 0770-53-1530