お魚図鑑

アオハタ ナメラ 青羽太 Yellow grouper

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若狭のお魚図鑑 | アオハタ(ナメラ) | お魚好きの清佐(SEIZA)

黄色いのにアオハタ

漢字では青鰭

味は?★★★★☆ 星4つ

小浜ではナメラ

ナメラ
こんにちは、魚をこよなく愛すし、食べる、見る、さわるで魚一筋のカメラ好きのSEIZAです。
今回紹介するのは、アオハタです。
この仕事をし始めて初めて見た時「うええぇ~熱帯魚じゃん」っと思いました。

小浜では、ナメラと呼びます。

黄色いハタでキハタとも言います。
見た目からしてもこっちの方がしっくりくるけど。

呼び方が多くて四苦八苦

地元では、ナメラと呼んでいます。
昔は、ネット時代ではなくて、簡単に学名とかわからなかった頃は、ナメラを仕入れるのに苦労しました。
若狭地方と並んでよく獲れるナメラ。
山陰では「アオナガ」や「ヌマカナ」「キカナ」と言いますし、島根では「アオバ」と言います。

若狭で不漁で獲れなかった時、山陰から引っ張りたくて各市場に電話しても通じない。

ナメラ?ってなに?と。
私の方もまだ新人だったし、地元の周りに聞いても「ナメラはナメラでしょ」としか言わない。
どんな魚と言っても黄色いハタとしか伝えようがなくて難しかった記憶があります。

今では、簡単に画像を送ったりできますけど昔は大変だったな。

今思うと、他にも名前が違う魚が届いたりと苦労したな。

キジハタも、同じハタ科で知らないと間違えたりするし。

見た目とは違い、白身で上品で美味しい魚

綺麗な白身で、癖や臭いが少なく、ハタ特有の甘味があります。
キジハタに比べて比較的安価なので、小浜でもよく食べます。

基本、刺身でアラは煮つけ。
でも、同じマハタやキジハタと比べて、甘みは弱いです。

モチっとした食感で昆布〆や鮨ネタにもいいです。

安いと言ってもハタ科の中ではなので比較的高級な魚になります。

白身は基本、癖が少ないので色々な料理に活躍するので、このナメラもなんでも来いです。
刺身、煮つけ、炒め物、揚げ物など。
ただあっさりしているので、漬け魚としてはちょっと物足りないですね。

生態

旬は初冬から初夏まで。
脂がのって旨い!っという魚ではないので、旬だから旨い!!という感じはあまりなく通年通して美味しい魚。
ただ、産卵が夏になるので夏の終わりは避けた方がいいかな。

ハタ科ですが、キジハタと同じくあまり大きくなりません。
大きくても1.3kgあたり。60cmくらいかな。

魚屋あるある

よく一般のお客様に「何センチ?」と聞かれることがあります。結構戸惑います。私たち魚を扱う人間は何センチといったいい方よりも、重さで言う事が通常なので「大きさ=重さ」になってセンチを聞かれると結構困ったりします。机には常に定規があって大体の大きさを想像して答えるようにしています。手のひら大とか、手のひらよりも一回り小さいとか。これも、個人差があるので伝わりにく言事もあるので、大きさはホント難しい。

獲れるのは、石川県から長崎県の日本海側。
福井県は結構獲れる方だと思います。

地元では、見かけますが、県外に行くと百貨店で、たまに見かけるくらいかな。

比較的、暖かな海にいる魚で日本以外にも朝鮮半島の南の方や台湾、フィリピン、中国にもいます。
太平洋側では房総半島辺りから南の沿岸にもいるようですが、日本海側の方が多くとれる魚です。
水深10~50mの比較的浅い岩礁域やその周囲の砂泥底にいるので、同じようなところに住む若狭ぐじ狙いのはえ縄でよく獲れます。

名前の由来は、キジハタをアコウと呼ぶので、アオハタを「アオ」と呼んでいたからという説やヒレが青いからという説などいろいろありますが、確かな由来は分からないみたいです。
ヒレが青いかなぁと思いますけど、見えなくもない(汗)

そんなアオハタですが、価格は㌔2,000円~4,000円とハタ科の中では安い。
小浜では、底引きで獲れたやつは比較的釣りよりも安いので㌔1,000円台でゲットできるチャンスがあります。

ぜひ、小浜まで遊びに来た際には、のぞいてみてください。

若狭小浜でお魚が買える「お魚センター」さん

営業時間:7:00~売り切れ次第終了(12時くらい)
※営業は7時からしていますが、小浜のセリは7:30からなので出来れば8時くらいからがよいかな
定休日:日曜日と祝日の午後、水曜不定休(ほぼ休み)
交通アクセス:小浜浜ICより車で10分
JR小浜駅より徒歩15分
駐車場:100台
お問い合わせ先:小浜市水産食品協同組合 0770-53-1530

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